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勢いづく光星学院を迎え撃つ、
“世代最強”日大三の勝算は? 

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中村計

中村計Kei Nakamura

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photograph byHideki Sugiyama

posted2011/08/19 20:30

勢いづく光星学院を迎え撃つ、“世代最強”日大三の勝算は?<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

日大三のエース吉永健太朗。世代屈指の本格派右腕として、春夏2度ずつ甲子園に出場。今年のドラフト候補としてプロスカウト陣からも注目を集めている

決勝の相手はゆとりある日程で勝ち上がった光星学院。

 初めて夏4強入りを果たし、乗りに乗っていた関西だったが、日大三の圧倒的な打力の前に為す術がなかった。

 ただ、結局、吉永はこの日も68球を投げた。決勝もおそらく先発だろうから、3連投は免れない。小倉も申し訳なさそうに言う。

「無理させているのはわかっているんだけど、明日もお願いすることになると思います」

 日大三よりひと足早く決勝進出を決めたのは、第一試合で勝利した光星学院である。行きのバスの中で光星学院の試合を眺めていた小倉は、こんなことを考えていたという。

「やっぱりここまでくると、1回戦からと2回戦からでは違うよな……」

 相手の光星学院は、2回戦からの登場で日程的にもゆとりがあった。投手陣も、エースの秋田教良と、2番手の川上竜平の2本柱が2試合ずつ先発し、体力的にも疲労しているというよりは、むしろ、ちょうどいい感じで体が暖まってきているようにさえ映る。

過去10年のデータは、日大三有利を予言!?

 だが、ここに興味深いデータがある。

 以前の記事でも少し触れたが、「2回戦登場」の高校は決勝まで残る確率は高いものの、その割に決勝戦ではほとんど勝っていないのである。

 ここ10年、「1回戦登場」と「2回戦登場」の高校が決勝でぶつかったのは6例ある。うち「2回戦登場」の高校が勝ったのは、'05年の駒大苫小牧だけだ。

 やはり、ここまできたら“疲れ”よりも、よく言われるように“気持ち”なのかもしれない。そういう意味では、5試合をこなし、苦労しながら勝ち上がってきた日大三の方が有利だという見方もできる。

 いずれにせよ、日大三は、この世代における最強チームである。

 それは、秋の神宮大会優勝、春の甲子園ベスト4入り、夏は決勝進出という実績からも明らかだ。だが、吉永を筆頭にナインは疲弊している。

 一方の光星学院は、日大三ほどの実績はないものの、4試合しかやっていないぶん、まだまだ余力がありそうだ。

 それぐらいで、ちょうど五分五分なのではないだろうか。決勝はおそらく好勝負になる。

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