F1ピットストップBACK NUMBER
F1界に革命を起こす日本人が登場。
ルノーの技術部門を支える徳永直紀。
text by
尾張正博Masahiro Owari
photograph byPanoramiC/AFLO
posted2011/05/21 08:00
日産時代にはスカイラインGT-Rのシステムも担当していた徳永直紀。まだまだ他にも開発中の新システムがあるそうなので楽しみだ
革新的な排気システムのR31は開幕2戦連続で表彰台。
この新車にもっとも感銘を受けたのが、数々のチャンピオンマシンを手がけてきたエイドリアン・ニューウェイ(現レッドブル・チーフテクニカルオフィサー)である。そして、そのニューウェイが製作したRB7とともに、開幕からの2戦連続で表彰台に上がったのがルノーだった。
中国GPの会見でこんな質問が飛んだ。
「今シーズンは、何チームが優勝すると思いますか?」
マクラーレンのロウが「2チームかな?」と答える と、フェラーリのコスタは「3チームであることを願うよ」と返した。そのやりとりを静かに見ていた徳永が最後に、こう言った。
「私はもっと多い数字を選びます。つまり、4チーム。もちろん、そのひとつがルノーであることを願っています」