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諏訪裕美(女子バスケットボール) 

text by

小川勝

小川勝Masaru Ogawa

PROFILE

posted2004/12/02 00:00

 諏訪裕美、と原稿用紙に書いてみる。

 いや~、いいねえ。名前からしてイイ。字面よし。一度聞けば忘れない。大物感、漂ってます。ゴルフの宮里藍、卓球の福原愛、フィギュアスケートの安藤美姫と、各界で10代の選手が全開中。そしてバスケット界にはこの人が登場したのだ。

 アテネ五輪終了後、日本の№1センターとして足かけ13年もJOMO(前ジャパンエナジー)と日本代表を支えてきた濱口典子(30)が引退。で、後継者は……後継者?― そんな簡単にいるわけねーだろ!― と自暴自棄になりかかっていた日本のコアなバスケットボールファンにとって、新人・諏訪の登場は朗報であった。

 身長は濱口と同じ183㎝。父親より大きく、3歳年上の兄より約10㎝大きい。成長期には、背が伸びて諏訪がはけなくなったお古のジーンズを兄がはいていたという。

 背番号も濱口の15番を受け継いだ。

 「そんな、重すぎますって、最初は断ったんですけど。でも、前の人の重荷を感じるんじゃなく、また違った15番を、っていうことで」

 攻撃の技術はまだ18歳のレベルだが、彼女の強みは下半身のパワーだ。センターは、ゴール下で相手を押しのけ、どれだけいいポジションを取れるかが勝負。その点はすでに傑出している。9月に開幕したWリーグでは、11月19日現在、8試合中6試合で先発。同14日に行われた首位・日本航空との一戦では、チームは敗れたものの、28分間で19得点、7リバウンドと働いた。

 高校2年でジュニア日本代表に選ばれ、アジア選手権に出場している。

 「韓国の選手、ステップがすごく上手くて。振り回されました。そのステップを真似て、今も使ってるんですけど」

 国際舞台で技を学ぶ姿勢よし。北京五輪の星へ。成長の過程を見守りたい。

#北京五輪
#オリンピック・パラリンピック

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