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藤田和之と小橋健太、2強が抱える重大危機。
text by
門馬忠雄Tadao Monma
photograph byEssei Hara
posted2004/10/07 00:00
強いチャンピオンというのも善し悪しだ。多団体化が進むプロレス界では今、マッチメーカーが対戦者探しに四苦八苦している。とくに、新日本とノアではそんな現象が著しい。
IWGPヘビー級王者・藤田和之(33=猪木事務所)とGHCヘビー級王者・小橋建太(37)がまさしくその渦中にいる。
“野獣”藤田は10・9両国国技館で佐々木健介(38=フリー)との2度目の防衛戦がようやく決まった。7・19札幌・月寒グリーンドームで柴田勝頼(24)をノックアウトして以来、約3カ月ぶりの新日本のリングだ。挑戦に名乗りを上げたG1連覇の天山広吉(33)には見向きもせず、「そろそろ腰を上げる時機だ」という師匠・アントニオ猪木の一声で相手が健介に落ち着いた、というのが経緯だ。