長友佑都にとって初めてのデルビー・ディタリア(=イタリア・ダービー)は、ほろ苦い結末となった。
イタリアを代表する名門同士の大一番は、ユベントスが1-0でインテルを破った。インテルの連勝は3でストップ。後半28分から途中出場した長友だったが、ユベントスの堅守と味方との連係不足から何もさせてもらえず。よほどショックを受けたのか、試合後の長友は言葉を残すことなくスタジアムを後にした。
試合前日、アッピアーノ・ジェンティーレ練習場にはモラッティ会長以下首脳陣が激励に訪れ、一戦にかける意気込みを示した。レオナルド監督が「リーグ戦において最も重要な試合の一つ。首位追走を続けるために大きな刺激になる」と位置づけると、長友も「チャンスがあれば、この大事な一戦でプレーできる選手ということを証明したい」とクラブHPで語っていた。
歴史的に反目してきた両クラブだが、5年前のカルチョ・スキャンダルを機に、対立感情はさらに悪化した。血気にはやる35歳のユーベ新会長アンドレア・アニェッリが「剥奪されたスクデットを返還せよ」と迫れば、30年先に生を受けたインテル会長モラッティは、18世紀の詩人ジュゼッペ・パリーニの風刺詩『Il giorno』の登場人物の名を挙げて「没落貴族のお坊ちゃんには困ったものだ」という痛烈な皮肉で切り返す、といった塩梅。セリエAの現盟主は紛れもなくインテル。だが、ユーベ戦には特に注意が払われ、遺恨ムードが付き物になった。
闇夜に浮かび上がるスタジアムで、何度も轟く爆発音!!
スタディオ・オリンピコでは今でも、「ドン!」と腹の下まで響く大音響の爆発音が聞かれる。ユベントスのサポーターがゴール裏席に持ち込んだ違法爆薬の炸裂する音だ。闇夜のナイトマッチで聞くそれは、アウェイチームにとって決して嬉しいものではない。
レオナルド監督は、5ゴールという大量得点で勝利した前節ローマ戦とまったく同じ攻撃的なスタメンで臨んだ。対するユベントスは、指揮官デルネーリお得意の“中盤で奪ってサイドに展開する”、いわゆる“キエーボ・サッカー”に徹した。前半30分、インテル守備陣に一瞬のスキが生まれる。FWマトリにヘディング弾を叩き込まれると、今度は引いて守るユベントスを攻めあぐねるようになった。
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