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原、由伸も届かなかった。阿部慎之助の
2000本。~巨人でON以来の400本塁打
も視界に捉えた~ 

text by

石田雄太

石田雄太Yuta Ishida

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photograph byKYODO

posted2017/08/26 17:00

原、由伸も届かなかった。阿部慎之助の2000本。~巨人でON以来の400本塁打も視界に捉えた~<Number Web> photograph by KYODO

主に捕手を務めた選手の達成は野村克也、古田敦也、谷繁元信に次いで4人目。巨人の大卒では長嶋以来2人目。

 阿部慎之助が8月13日、広島で通算2000本安打を達成した。生え抜きでは川上哲治、長嶋茂雄、王貞治、柴田勲に次ぐ5人目の記録で、2018本の柴田を抜くのは時間の問題だろう。打点はON、川上に次ぐ4位だし、すでに382本の原辰徳を抜いているホームラン数では、チームでONしか成し遂げていない400号へのカウントダウンも始まっている。つまり阿部はジャイアンツで伝説とされてきた川上、長嶋、王の領域にまで足を踏み入れたと言っていい。その阿部がこんな話をしていたことがある。

「僕、ランディ・バースが大好きだったんです。率も残せて、ホームランも打てて……ああいうバッターが理想でした。そのために大事にしているのは、強くボールにコンタクトすること。そのために、素振りではわざと風が来るほうにバットを持っていって、ピュッと音を鳴らします。その音が短くなれば、スイングスピードが上がってるってことだと思うんですね。だからその音を確かめながら、納得するまで振ってました」

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