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西野監督の後任が外国人でいいのか?
こんなにいる日本の優秀な監督たち。
posted2018/07/06 11:15
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph by
Kaoru Watanabe/JMPA
日本代表の西野朗監督の退任が明らかになった。7月5日の帰国直後に行なわれた記者会見で、日本サッカー協会の田嶋幸三会長が明言した。
田嶋会長と西野監督の間では、「結果がどうあれロシアW杯が最後」との約束が交わされていた。2大会ぶり3度目のベスト16入りは周囲を広く納得させるものだったはずだが、7月末までという当初の契約が見直されることはなかった。
ある意味では、当然かもしれない。
西野監督がヴァイッド・ハリルホジッチ前監督の後任に就いたのは、技術委員長の職責の延長線上にあったと考えることができる。
昨年12月のE-1選手権で韓国に惨敗しても、3月の欧州遠征でマリとウクライナから勝利をつかめなくても、技術委員長だった西野監督は前監督のサポートを公言した。その後、田嶋会長の判断で監督交代のシナリオが慌ただしく描かれていき、消去法の論理でチームを預かることになった経緯がある。
前監督を支えきれなかったとの思いは、西野監督のなかで決して消えることがなかったのだろう。ロシアW杯で3度目の決勝トーナメント進出を果たし、ベスト8入りをかけてベルギーと激闘を演じることができても、技術委員長当時の責任は果たさなければ、と考えていたに違いない。ダンディと言われてきた63歳の指揮官のダンディズム、である。
候補の筆頭はクリンスマン?
ともあれ、日本代表のロシアW杯は幕を閉じ、9月にはキリンチャレンジカップが組まれている。来年1月にはアジアカップもある。新監督をリストアップしなければならず、田嶋会長は7月いっぱいを期限に選定するとしている。
新監督の候補には、いつものように外国人監督の名前があがっている。筆頭はユルゲン・クリンスマンとのことだ。母国ドイツと住居のあるアメリカの監督としてW杯を戦った彼には、旧西ドイツのエースストライカーだった現役時代を含めて、日本人が到底かなわない経験と実績がある。