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“プ女子”眞鍋かをりの一考察。
「プロレスとはドラゴンボールである」
posted2015/06/17 15:45
text by
Number編集部Sports Graphic Number
photograph by
NORTH PRODUCTION
セレ女、カープ女子、スー女……これまで多くの○○女子が生み出されてきた。そしていま「プ女子」ブームがきている。この「プ」とはプロレスの「プ」である。
プロレスをテレビで、現地で見て、筋骨隆々なだけではなく、見た目も爽やかで格好いい男たちの戦いに熱狂する。そんな女性たちを「プ女子」と呼ぶ。この現象は新聞や雑誌はもちろんのこと、ラジオ、そしてNHK「あさイチ」でも取り上げられた。
彼女たちはいったいどのようにしてプロレスにハマり、そしてどういった選手を応援し、何に熱狂するのか。ここ最近プ女子になったという眞鍋かをりさんに話を聞きにいった。
必殺技をリングの上でぶつけ合う天下一武道会。
――いつごろからプロレスを見始めたのですか?
ここ2年ぐらいですね。プロレスをこれまた最近見始めた友達に勧められて、最初はテレビ観戦でした。実際に会場に初めて行ったのは両国国技館です。これまでジャニーズとかアイドルもハマったことはなかったので、自分はそういったファン気質はないんだなぁと思っていたんです。でも最初に飯伏幸太選手を見て、プロレスが一発で好きになりました。
――何が良かったのでしょうか?
もちろん飛び技も魅力ですが、今のレスラーの方ってアニメに出てくるような体型なんですよね。飯伏さんもそうですし、オカダ・カズチカさんも。昔のレスラーって体型があんこ型の方が多いイメージがあったんです。ちょっとぽっちゃりしているというか。それに比べると棚橋弘至さんなんか、顔もイケメンだし。全部揃っちゃっているんですね。
――顔と体以外だとどんな点がありますか?
あと何でハマったのかを後から考えてみたのですが、プロレスって『ドラゴンボール』の天下一武道会みたいなものなんじゃないでしょうか。天下一武道会は色んな必殺技を持った強い奴らが出てきて、No.1を決める。プロレスも個性豊かな選手たちがいて、それぞれが必殺技を持っていて、リングの上でそれをぶつけ合う。私はドラゴンボールがDNAに刻み込まれている世代なので、孫悟空やべジータに対する憧れがあるんです。それがリアルに現れたのが、今のプロレスなんです。
――ああいった肉体の持ち主に憧れます?
自分でなりたいというのとは違いますが、本当に凄い体ですよね。前に1度、プロレスのリングの練習に参加させていただいたことがあるんですが、ロープワークとか当たり前のように選手の皆さんがやっていることが、目茶苦茶しんどいんですよね。ロープって意外と硬いし、歩数も合わないし。簡単に見える動きでも、もの凄い筋力を使うんです。