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史上稀に見る“小さな”ミラノダービー。
欠場の本田と長友、未来はどっちだ。 

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弓削高志

弓削高志Takashi Yuge

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posted2015/04/22 10:40

史上稀に見る“小さな”ミラノダービー。欠場の本田と長友、未来はどっちだ。<Number Web> photograph by AFLO

ともにミラノダービーに出場が叶わなかった本田圭佑と長友佑都。これまで、試合で2人があいまみえたのは1度のみ。来季の2人の去就に注目が集まる。

 19日に行なわれたセリエA31節、インテル対ミランの一戦は、0-0のスコアレスドローに終わった。

 214回目のミラノダービーは、大一番と呼ぶにはあまりに寂しい試合内容で、現地紙は「誰の、何の役にも立たない試合」「小さなダービー」と切って捨てた。

 CLでの同国対決でも、スクデット決定戦でもなかった。9位と10位の中位同士によるカードに唯一かかっていたのは、EL出場圏への望みをつなぐ勝ち点3、それだけだった。かつてCL準決勝で激突したこともあるミランとインテルの、今季の転落ぶりは目を覆うばかりだ。

「言うべきことは何もない。泣きたくなるよ」

 ミランのガッリアーニ副会長は、乏しいゲーム内容に、試合後嘆き節をこぼした。

 ともに故障上がりだったMF本田圭佑(ミラン)とDF長友佑都(インテル)の出番はなかった。

 日本代表の盟友でもある2人にとって3度目となるダービーで、彼らの代わりにポジションを占めたのは、活きのいいスペインU-21代表や、より指揮官の指導を理解できるイタリア代表選手だった。

インザーギが絶賛した21歳のスソは本田と同タイプ。

 シーズンも残りわずかとなり、ミラノにも春は来た。だが、すべてが大きく変わるかもしれない夏はすぐにやってくる。

 ミランの指揮官インザーギは、来季の続投が怪しい。かつての“スーペル・ピッポ”は、試合ごとにオーナーであるベルルスコーニとの結びつきを強調し、何とかミランのベンチにしがみつくべく訴えを繰り返している。だが、実際にサッカーをするのはベルルスコーニではなく選手たちだ。

 現役時代から数えて12回目のミラノダービーで、インザーギは、5人のアタッカー(FWメネズ、MFボナベントゥラ、MFスソ、FWデストロ、FWチェルチ)を起用した。

 この内、本田の代わりに右サイドFWとして先発させたU-21スペイン代表MFスソのプレーぶりについて、インザーギは試合後に称賛を惜しまず「ミランの未来だ」とまで褒めちぎった。経験こそ浅いものの、スソは左利きで本職はトップ下。同じタイプの本田にとって、強力なライバルが出現したといえる。

【次ページ】 メネズ依存の現状では、本田も黒子にならざるを得ない。

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