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長谷部誠が、戦いながら模索する
“良いサッカー”のためのヒント。

posted2015/04/21 16:30

 
長谷部誠が、戦いながら模索する“良いサッカー”のためのヒント。<Number Web> photograph by Sports Graphic Number

「ミムラユウスケのブンデス日本人戦記」、配信は毎週金曜日の予定です。

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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ブンデスリーガで戦う日本人選手の最新事情が満載の
メルマガ「ミムラユウスケのブンデス日本人戦記」。
最新号の中身をちょっとだけ……特別にご紹介いたします!

 【1】~ブンデスリーガ第28節/ケルンvs.ホッフェンハイム~
      大迫勇也、先制点につながる突破と、長澤への評価。

 【2】~ブンデスリーガ第28節/ケルンvs.ホッフェンハイム~
      長澤和輝、今季初スタメンで結果を残したことへの手応え。

 【3】~ブンデスリーガ第29節/フランクフルトvs.ボルシアMG~
      長谷部誠、“良いサッカー”のためのヒントを模索して。

 【4】~読者のみなさんのQ&A、触れ合いコーナー~
      「ブンデスリーガはミムラに聞け!」


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 【3】~ブンデスリーガ第29節/フランクフルトvs.ボルシアMG~
      長谷部誠、“良いサッカー”のためのヒントを模索して。

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 4月17日、フランクフルトは強豪ボルシアMGをホームに迎えての一戦。長谷部は4-4-2のダブルボランチの一角としてフル出場を果たした。乾はベンチ入りしたものの出番はなかった。試合は0-0のまま試合は終わった。

 長谷部はピッチの横幅だけではなく、この試合では縦にもかなり範囲をカバーして守備を見せるなど、安定したパフォーマンスを披露していた。

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――感想は?

「難しいですけどね。妥当な結果かなと思います。相手も、前半にはけっこうチャンスがありましたし。お互いにチャンスはあったので、お互いに決め切れず……という感じですね」

――相手のゴールキックなど、相手のビルトアップの場面ではかなり高い位置からプレッシャーをかけていきましたが、ボランチの選手として後方のスペースを空ける怖さはなかったのですか?

「かなりリスクはあったと思いますけど、それで(シーズン前半戦に)アウェーで(対戦したときに)勝っているので。そのやり方をホームでも、という形でやりましたけど。でも……最後のところではあまりミスもしなかったし。まぁチームとしては、今日のゲームは良かったと思うんですけど、点を獲るための最後のところでの質という面でまだまだ足りない部分があると思います」

――後半には右MFアイグナーの決定機もありましたし、悔しいところもあるのでは?

「そうですね。(リーグ得点ランクトップの)マイヤーが怪我をして(ピッチ上に)いないと。彼は点を獲れる選手だし、そこの部分をみんなでカバーしていかないといけない。彼がいない分、違うサッカーが出来ると言うか、代わりに入った選手はキープできる選手ですから。そこでタメを作って、2次攻撃、3次攻撃という風に出来ているので。そこは今までになかったとこかなと思う。今いる選手で、良いサッカーを模索していくのが大事かなと思います」

――「良いサッカー」を見つけられそうなヒントはありましたか?

「ありますけどね。やはり、前線がかなりキープできるようになっているので、そこでみんなが押し上げていければかなり良い攻撃が出来るかなという手ごたえがあるし。ただ、最後の部分で言えば、(負傷により今シーズンの欠場が決まった)マイヤーの得点力はみんなで補っていかなければいけないかなと思うので。まぁ……手ごたえはありますけど、最後の質は上げないといけないですけどね」

「まずは目の前の1試合、1試合を戦っていくこと」

――残り試合も少なくなりましたが、EL出場権獲得は現実的な目標として選手の頭の中にあるのですか?

「今シーズン、5回か6回は、EL(出場権を得られる)順位に上がるチャンスがあったなかで、それをことごとく逃してきているので。もちろん、その可能性は十分にあると思いますけど、まずは目の前の1試合、1試合を戦っていくことが最終的な結果につながると思います」

――では、ここからEL出場権を得られる順位に上がっていくためには何が必要だと思いますか?

「やっぱり、勝ちきること……。例えば、こういうゲームでも勝ちきることであったり、大事な試合で勝ちきる部分というのは、みんなで何回も話し合っているんですけど、そういうところでなかなか上手くいかない部分なので。まぁ、そこでこのチームがもう一つ上に行くためにはそういう試合で勝つことというのが大事かなと思います」

――次節はドルトムントとアウェーで対戦です。前半戦はホームでドルトムントを下していますが……。

「もちろん、ドルトムントは彼らのホームで勢いもあるし。ただ、今の状況というのは良いとは言えない。ただ、監督がああいう状況になった(※クロップ監督が今シーズン限りで退任することを発表)ので、選手のモチベーションもまた変わってくると思いますし……。色々な要素があると思いますけど、でも、今のドルトムントよりは自分たちは順位が上ですし、十分にチャンスはあると思います」

――今日の試合で前半に比べて後半の方が守備が安定した理由はどこにあると?

「正直、相手(の体力)が落ちたというのもあると思うんですけど、前半途中くらいから自分たちの形というのがわかってきたので、それが後半には上手くハマったのかなと思います」

このほかにも、大迫勇也、長澤和輝の声を紹介。
続きは、メルマガNumber「ミムラユウスケのブンデス日本人戦記」で ぜひお読みください。
長谷部誠
フランクフルト

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