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黒田博樹が円陣で仲間に語ったこと。
野球人生の「締めくくり」が始まる。 

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鷲田康

鷲田康Yasushi Washida

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photograph byNIKKAN SPORTS

posted2015/02/20 16:30

黒田博樹が円陣で仲間に語ったこと。野球人生の「締めくくり」が始まる。<Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS

初日から旧知の新井貴浩と談笑するなどリラックスムードだった黒田博樹。しかし今季に懸ける彼の思いは苛烈なものだ。

 おそらくこれから始まる戦いの厳しさを、一番知っているのは黒田本人なのだろう。

 8年ぶりに日本球界復帰を果たした広島・黒田博樹投手が、いよいよキャンプ地の沖縄でチームに合流した。

 沖縄第2次キャンプ初日の2月18日。沖縄市にあるコザしんきんスタジアムのグラウンドに背番号15のユニフォームを着た黒田が姿を見せると、集まった約1000人のファンと報道陣の視線が集中した。

「まだまだあまり実感は湧かない。自分のユニフォームは自分では見えないので……」

 メジャーに渡ってロサンゼルス・ドジャースでもニューヨーク・ヤンキースでも背番号は18番だった。8年ぶりの背番号15のユニフォームもまた、広島復帰の象徴である。

 米・ロサンゼルスで自主トレを続けて、2月1日のキャンプインに遅れること約半月。しかし、そこには黒田流のこだわりがあった。

15日過ぎにキャンプ地入りし、初日からブルペンへ。

「メジャーでやってきた調整の流れを崩したくない」

 毎年、メジャーではキャンプ地入りは2月15日過ぎ。それまでは1年のスタートを切る身体と肩を作り上げるために、1人で集中して練習を行なってきた。

 そのため今回の広島復帰の際には、契約で2月中旬のチーム合流を明記した。その上でロサンゼルスではブルペンにも2度入って投球練習も行ない、キャンプ臨戦の身体と肩は仕上げてきている。

 初日から、ブルペンでは捕手を座らせて本格的なピッチングを披露した。

 シーズンでも女房役候補となる会澤翼捕手を相手に投げ込んだのは37球。そのうち真っ直ぐ13球、カットボールが7球、ツーシームが8球にスプリットが4球。そしてメジャーのボールに比べて少し小ぶりで、縫い目が低いために変化球の曲がりが小さくなる日本の公式球用にと新しく覚えたカーブを5球。スライダー以外の変化球もじっくり試して、キャンプイン初日の試投は終了。ピッチング後には会澤と投球内容を丹念に確認して、ブルペンを後にした。

【次ページ】 「メジャーのキャンプ初日のようなブルペンでした」

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