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黒田のカープ復帰。
~井口、岡島らと違う意味合い~ 

text by

小川勝

小川勝Masaru Ogawa

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photograph byNaoya Sanuki

posted2015/02/11 10:00

黒田のカープ復帰。~井口、岡島らと違う意味合い~<Number Web> photograph by Naoya Sanuki

ニューヨーク・ヤンキースから古巣・広島へ復帰する黒田博樹。広島側も「黒田は絶対にカープに戻ってくる」と信じて、背番号15を空けていたという。

 今年のプロ野球を特徴づける話題と言えば黒田博樹、松坂大輔という2人の大物日本人大リーガーが、そろって日本球界に復帰することだろう。黒田は8年ぶり、松坂は9年ぶりの復帰。日米通算で黒田が182勝、松坂は164勝。大物投手の久々の復帰は、ファンの関心を集めている。

 中でも黒田の広島復帰は、二つの意味できわめて異例のものだ。一つは、米大リーグでレギュラーとして(投手の場合は先発ローテーションで)プレーしていながら日本球界への復帰を決断した選手は、事実上、黒田が初めてと言っていい。もう一つは年俸の問題だ。米大リーグで再契約をした場合と広島に復帰した場合、その金額の違いを見ていくと、黒田は史上最大の減額を自ら受け入れて広島に戻ってきたことになる。こうした点について、詳しく見ていきたい。

石井一、佐々木、岡島、斎藤隆の米最終年は……。

 別表は、米大リーグで主力として活躍したあと日本球界に復帰して、復帰1年目に活躍した主な選手たちだ。黒田以外の投手の4人も、野手の3人も、米大リーグに移籍して、当初は大活躍した選手ばかりだ。石井一久はドジャースで1年目に14勝、佐々木主浩はマリナーズで2年目に45セーブ、岡島秀樹はレッドソックスで1年目に66試合で防御率2.22、斎藤隆もドジャースで2年目に39セーブを挙げている。

 しかし彼らも、米大リーグでの最終年には、別表に示した通り成績はかなり下がっていた(岡島に関してはここでは1度目の日本球界復帰を取り上げる)。米大リーグ最終年、防御率で見ると佐々木と岡島は4点台で、石井は5点台、斎藤は6点台だった。それでも、日本球界に復帰すると石井は11勝7敗で3.44、斎藤が30試合3勝4セーブで2.36。大幅に成績を戻している。

【次ページ】 井口、松井稼、城島もレギュラーではなかった。

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