横浜F・マリノスの観客動員数が好調だ。
8節までにホームで5試合を行い、平均30776人を記録。これは昨季の平均22057人を約8千人も上回る数字だ。
言うまでもなく、これは“俊輔効果”だろう。今季、中村俊輔がエスパニョールからマリノスに移籍し、メディアで大きく報じられた。仮に1人あたりのチケット単価を3000円として計算すると、約1億3千万円も売り上げがアップしたことになる(3000円×平均8719人増×5試合)。中村俊輔獲得のための移籍金120万ユーロ(約1億5千万円)も、すぐに回収できるに違いない。
しかし、その一方で観客減に悩まされているクラブもある。
極端に観客動員数が減ったアルビレックス新潟。
8節時点で最も観客動員数が落ちているのが、アルビレックス新潟だ。昨季は3万人を下回ったのは4度しかなかったのに、すでに今季は3度も下回っている。平均観客動員数は昨季より約6050人のダウンだ。
今季新潟は、Jリーグの移籍ルールの突然の変更により、松下年宏、千代反田充ら主力が移籍金ゼロで引き抜かれてしまった。それが成績不振を招き、サポーターの足が遠のいてしまったと思われる。
この他にも磐田(平均4690人減)、大宮(平均4094人減)など、下位に低迷するクラブほど、サポーターの足が遠のいている傾向がある。
一方、チームが好調にもかかわらず、観客動員数が伸び悩んでいるのが浦和レッズだ。平均は42570人と昨季より約1631人しか減っていないが(8節時点)、湘南戦と磐田戦では4万人を下回った。この先、Jリーグの下位グループとの試合では、同じように空席が目立ってしまうかもしれない。
国内の経済状況が悪くても観客動員数を伸ばすブンデス。
日本経済の元気がなく、法人向けチケットの販売が振るわず、さらに個人消費も冷え込み、観客動員数が落ちるのはある意味仕方がないことだろう。地上波で試合が流れる機会が減ったことも、サポーターの新規開拓という面でマイナスになっている。あるクラブのGMが、「NHKの放送が減ったことで、広告スポンサーが付きづらくなった」と嘆いていたこともあった。
しかし、ドイツのブンデスリーガのように、国内の景気が停滞しているにもかかわらず、観客数を伸ばしているリーグもある。視点を変えれば、何かサポーター離れを食い止める手があるはずだ。
マリノスのようにスター選手を獲得して、観客動員数アップを図るという手も効果的だが、資金が限られたクラブも多い。ここでは他のアイデアを得るために、欧州一の平均観客動員数(約42000人)を誇るブンデスリーガを参考にしよう。
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