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選手育成に重要な大学。
しかし、4年は長い!
~望まれる短大卒のJリーガー~ 

text by

浅田真樹

浅田真樹Masaki Asada

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posted2010/04/27 06:00

選手育成に重要な大学。しかし、4年は長い!~望まれる短大卒のJリーガー~<Number Web> photograph by AFLO

 Jリーグは従来の「新人王」を廃止し、今年から「ヤングプレーヤー・オブ・ザ・イヤー」(仮称)を新設することを決めた。要点は、受賞対象が23歳以下から21歳以下に引き下げられたということ。自動的に大卒新人は対象外となり、「新人王」の名称が適当ではなくなったというわけだ。

 今回の変更には賛否あるようだが、個人的には自然な流れだと考えている。一般企業なら同じ新卒採用でも、サッカーの世界での大卒新人は、経験者募集の中途採用に近い。高卒新人とはまったく意味合いが異なるのである。

 実際、流通経済大は3部リーグに相当するJFLにも参加している。浦和ユースから流経大を経て、今年浦和入りした宇賀神友弥などは、レンタル移籍から復帰したようなもの。大卒選手を新人とみなすことには違和感があった。

 とはいえ、選手の育成において、大学が極めて重要な役割を果たしていることは、疑いようがない。20歳前後で重ねる実戦経験の重要性が語られながら、逆行するようにサテライトリーグが消滅。Jクラブが高卒新人を採用しても、実戦で鍛える場を持たない以上、今後、大学頼みはさらに加速するかもしれない。

2年制の短大が日本サッカー界の救世主となる!?

 だが、同時に感じるのは、4年という在学期間はいかにも長いということだ。

 途中、いくら力をつけても、Jリーグへ進むには、基本的には卒業を待たなければならない。今年日本代表に選ばれたふたりの大学生にしても、永井謙佑(福岡大)は1年、山村和也(流経大)は2年の大学生活を残している。

 例えば、短大に進学してプレーし、2年後Jリーグへ進める選手は進み、そうでなければ、4年制へ編入する。そんな流れが確立できるなら理想的だ。

 ちなみに、短大卒なら「ヤング~」受賞の対象にもなる。

 少子化の影響で定員割れが続き、廃止される短大も多いと聞く。しかし、2年という在学期間は、選手育成のエアポケットを埋めるには絶好。この“斜陽産業”こそが、日本サッカー界積年の課題を解消する救世主に……というのは、あまりに突飛な発想だろうか。

 ○○短大、関東大学リーグ初優勝! 卒業後は3選手がJリーグ入り――。こんなことが現実になれば、おもしろい。

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