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錦織圭の全豪ベスト8でブーム再燃!?
トップ4選手に見るテニスの英才教育。 

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生島淳

生島淳Jun Ikushima

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posted2012/02/06 10:30

錦織圭の全豪ベスト8でブーム再燃!?トップ4選手に見るテニスの英才教育。<Number Web> photograph by Getty Images

全豪で活躍後、帰国した折りの記者会見で自らの目標を明確にアピールした錦織圭。「2~3年後にはグランドスラムで優勝したい。(中略)アジア人の体は25~26歳がピークだと言われています。自分は早くからアメリカでいろいろ経験をしている分、他の人よりは有利だと思っている」

ナダル、フェデラーは4歳、マリーは3歳から英才教育を。

ラファエル・ナダル (スペイン)

 ナダルは4歳の時に、元プロテニス選手の叔父、トニ・ナダルの手ほどきによってテニスを始めた。ナダルの父の兄弟はマヨルカ島で一緒のビルに住むという結束力があり、そうした環境がナダルの成長を後押ししたと思われる。

 8歳の時には、スペインの12歳以下の大会で優勝。12歳で同世代のヨーロッパチャンピオンに輝いた。14歳の時にはスペインテニス協会から、さらなる強化のためにバルセロナへの移住を勧められたが、家族がこれを断っている。あくまでマヨルカ島での強化にこだわったのだ。

 また、2002年のサッカーW杯のスペイン代表だったミゲル・アンヘルも叔父で、ナダルもサッカーをプレーしていたが、12歳ごろにテニスに集中するようになった。

ロジャー・フェデラー (スイス)

 フェデラーの場合は4歳の時に、ボリス・ベッカーがウィンブルドンで優勝してから、テニスの虜になった。それ以来、ずっとテレビでテニスを見る子どもだったという。6歳の時には、週3回、テニスの練習に通っていた。

 そして10歳になってアドルフ・カコフスキーのプライベートコーチを受けるようになったが、12歳まではサッカーもプレーしていた。このあたりは、ナダルとの共通点がある。

 フェデラーは14歳でスイス・ナショナルテニスセンターに選抜され、エリート教育を受ける資格を得てプロへとデビューしていく。

アンディ・マリー (スコットランド)

 マリーの母ジュディは、スコットランドのテニス界の重鎮である。1970年代にプロとして活躍し、その後はスコットランドのジュニアのコーチとして後進の育成にあたった。

 自分の息子であるジェイミー(マリーの兄、プロ選手である)、アンディも3歳からテニスを始めているが、アンディが9歳の時に離婚し、兄弟は父と住むことになった。

 マリーはサッカー(レンジャーズのアカデミーにスカウトされている)とテニスをプレーし続け、15歳の時にはスペインでクレーコートを中心に練習を重ねるなど、自国にとどまらない形で強化を進めてきたのが、現在の活躍につながっていると考えられる。

【次ページ】 5歳でテニスを始めた錦織が頂点に立つのは2年後?

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