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初J1を狙う鳥栖と徳島、
三つ巴の昇格争いが熱い。
~初の四国勢かJ2最古参クラブか~ 

text by

浅田真樹

浅田真樹Masaki Asada

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2011/11/26 08:00

初J1を狙う鳥栖と徳島、三つ巴の昇格争いが熱い。~初の四国勢かJ2最古参クラブか~<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

2位以下を引き離して、得点王を独走する豊田陽平。鳥栖の悲願成就は彼にかかっている

 今季のJリーグもいよいよ大詰め。ついに、J1、J2とも2節を残すのみとなっている。

 J1では、柏、G大阪、名古屋が優勝を争う一方で、福岡、山形のJ2降格がすでに決定。降格の残る1枠は、甲府か、浦和か、という状況にある。

 J2では、J1昇格争いが佳境に入っている。FC東京が優勝し、1年でのJ1復帰を決めたが、残り2枠を巡る争いは、最後までもつれそうな雰囲気だ。

 千葉、東京Vといった元・J1組が脱落していくなか、昇格争いは事実上、鳥栖、徳島、札幌の3クラブに絞られた。このなかでJ1経験があるのは札幌のみだから、来季初昇格を果たすクラブが誕生するのは、確実な状況にある。

 なかでも、徳島が昇格すれば、四国勢としては初のJ1クラブ誕生となる。

 とはいえ、'05年にJ2入りして以来、昨年の8位が最高順位の徳島にとって、昇格争いそのものが初体験。'99年にも昇格争いをくぐり抜けた経験を持つ、大熊清・FC東京監督が「選手には、早く決めたい、という焦りの気持ちが出てくる」と話すように、ここからはプレッシャーとの戦いも強いられる。

J2創設時からのクラブでJ1昇格経験がないのは、もはや鳥栖だけ。

 美濃部直彦・徳島監督は、「クラブとしてこういう争いをしたことはないが、昇格を経験したことのある選手はたくさんいる」と不安説を振り払い、「プレッシャーを感じず、のびのびと今までやってきたことをやり続けたい」と語るが、決して簡単なことではないだろう。

 対照的に、クラブとしての経験という点では、鳥栖に一日の長がある。

 Jリーグが2部制となった'99年、つまり、J2創設時の“オリジナルメンバー”でJ1昇格経験がないのは、もはや鳥栖だけ。J2在籍13年の最古参クラブは、'06年には4位と、昇格まであと一歩に迫った経験も持つ。

 現時点で、その鳥栖が2位。勝ち点65で並ぶ徳島と、同62の札幌が続き、最終局面を迎えている。

 J1初昇格を果たすのは、鳥栖か、徳島か、あるいはその両方か。いずれにしても、来季のJ1に、新たな歴史が刻まれることだけは間違いない。

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