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ブラピがGMに就任!?
『マネー・ボール』が映画に。 

text by

津川晋一

津川晋一Shinichi Tsugawa

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photograph byYukihito Taguchi

posted2008/11/20 00:00

ブラピがGMに就任!?『マネー・ボール』が映画に。<Number Web> photograph by Yukihito Taguchi

 ブラッド・ピットが、オークランド・アスレチックスのビリー・ビーンGMを演じる、そんな興味深い映画が実現しそうだ。

 ビーンが主人公の『マネー・ボール』(マイケル・ルイス著)が全米ベストセラーになったのは'03年。資金力のない弱小チームが金満球団と互角に戦う手法として話題を集めた。翌年ソニー・ピクチャーズが映画化の権利を獲得。『シンドラーのリスト』のS・ザイリアンが脚本、『プラダを着た悪魔』のD・フランケルが監督までは決定していたが、先月中旬ついにブラピが主演を受諾した模様。正式発表はこれからだが、多くの映画関係者が読む『VARIETY』誌など複数メディアが報じたのだ。

 そもそも原作は、セイバーメトリクス(統計学的分析)を駆使したビーンの野球理論を紹介した本で、『マネー・ボール』というタイトルは理論の代名詞にまでなった。だが今回の映画の主題となるのは、トム・クルーズがスポーツ代理人を演じた『ザ・エージェント』や不朽の名作『カッコーの巣の上で』のような人生訓であり、ドラフト1巡目でメッツに入団しながらも選手としては挫折したビーンの敗者復活物語になるという。

 現実では、ビーンがデータ重視で選手を売買するあまり、チームの“顔”が育たず、血の通った球団経営でないという揶揄も聞こえているだけに、それをスクリーンでどう払拭してくれるか楽しみだ。また主演がブラピに決まる前、原作者のルイスはシンシナティ・レッズのトライアウトを受験したこともあるジョージ・クルーニーを推したそう。ブラピとクルーニーはともに“最もセクシーな男”(『People』誌)に複数回選出された記録を持っており、敏腕ビーンのセクシーな一面も描かれるかもしれない。

 公開予定は2011年。ちなみにビーンはすでにシナリオを受け取ったが「原作すら読んだことがないのに、脚本に目を通す暇なんてないさ」という。ただでさえシーズン終了後も、来季のチーム編成に多忙なGM職。高給取りになった主力を次々と放出した結果、2年連続で地区3位と低迷しているだけに、当の本人の視線は、映画で自分がどう描かれるのかよりも、チームの本格的な再建に向けられているようだ。

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