K-1やPRIDEがスタートする以前にカリスマだった格闘家といえば? '90年代の格闘技界を知る者ならば、誰もが立嶋篤史の名を口にするだろう。全盛期には“キック界初の1000万プレイヤー”として名を馳せ、大一番ともなれば、5000人規模の会場をフルハウスにするだけの観客動員力を誇っていた。誰と闘っても好勝負になることが多く、リベンジマッチにもめっぽう強かったからだ。
K-1に背を向け、打倒ムエタイに情念を燃やした。
立嶋は情念の男でもあった。元いじめられっ子で、負のパワーをプラスに転じる能力にも長けていたのだ。「許されるならば、対戦相手を後ろからナイフで刺してやりたい」といった問題発言で、我々の心を何度えぐったかわからない。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by Seiko Kanashiro