今季のモトGPクラスでは、ブレーキング時にモトクロスやダートトラックのように足を出すというテクニックが流行っている。それを最初にやり始めたのはV・ロッシで、いまではトップライダーのほとんどが足を出すようになった。レース中、トップグループがブレーキングを開始すると、一列に並ぶ選手たちが同時に足を出すシーンは実に奇妙で、その映像はTVや雑誌でも頻繁に取り上げられている。
しかし、足を出す理由について明確に答えてくれる選手はいない。元祖であるロッシは「いまのブーツは、底のラバーのグリップが良すぎるのでステップワークするのに足を外さなくてはいけない」と答えているが、そんなことが理由であるはずはない。もっとも、メリットがあるからこそ、そのテクニックをわざわざ公開するはずはないのだけれど。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by Satoshi Endo