開幕早々、ソフトバンクは王貞治球団会長を中心に編成会議を開いていた。今季、三番打者として期待されていた三塁手の松田宣浩が、オリックスとの開幕戦で右手中指を骨折。全治2カ月と診断され、チーム編成を再考することを余儀なくされたためである。
「戦力が整った状態で、秋山幸二監督に采配を執らせたい」と王会長は、補強ができないかと球団に提案したのだ。
出戻りの外国人選手は、球団にも選手にもメリットがある。
そこで三塁を守れる大砲ということで白羽の矢が立ったのが、昨年まで4年間オリックスとロッテでプレーしていたオーティズだった。「開幕ロースター漏れの選手よりも、日本球界が分かっている外国人選手のほうがいい」という王会長の進言で、メキシコリーグでプレーしていたオーティズの獲得が決まったのだ。
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