完全優勝で砂まじりの第3戦バーレーンGPを制したF・マッサ。ポールポジションから独走し最速ラップもマーク、自身これが初めてとなる“F1ハットトリック”だ。
開幕前、テストランでは新しいチームメイト、K・ライコネンを上回る速さを示していたのだが、マッサは初戦でつまずいてしまった。ニューマシンのギアボックス・トラブルによってエンジン交換を余儀なくされ、最後尾スタートから6位入賞がやっと。ライコネンが華やかなオープニングゲームを飾ったのとは対照的な結果に彼は落ちこんだ。
第2戦マレーシアGPではポールポジションをすんなりと奪い、フェラーリ陣営も立ち直ったかと期待した。ところがスタート直後にいっぺんにマクラーレン2台に抜かれた上、新人L・ハミルトン相手に手を焼き、コースオフという失態を演じた。この結果にヨーロッパのメディアは「マッサはやっぱりナンバー2ドライバー」と書き立てた。
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photograph by Hiroshi Kaneko