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大不況のあおりを受け KTMが250ccから撤退。

 WGP第17戦マレーシアGPで、250ccクラスにワークスチームを参戦させていたオーストリアのバイクメーカーKTMが、'08年を最後に同クラスから撤退することを発表した。

 KTMとの契約更改を目前にしていた青山博一は、「言葉がないほど驚いた。でも、話し合いが合意に達してから、なかなか契約書が出来てこなかったのでおかしいなと思っていた。とは言っても、まさか、やめるとは思わなかった」と衝撃を隠さなかった。まさしく、ハシゴを外された格好の青山だが、チームスタッフも次の働き口に困窮することになった。

 弱小チームがシーズン終盤戦になって撤退を決めるのは決して珍しいことではないが、バイクメーカーの運営するワークスチームとしては異例の決断である。その理由についてKTMは、4ストローク600ccエンジンを使うニューレギュレーションが2011年から実施されるため、現状マシンへの投資に見合う見返りがないとしている。だが実際には、米国市場を始め、世界的に市販車の売り上げが伸びていない厳しい状況が撤退の大きな要因となった。

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photograph by Satoshi Endo

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