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予想を覆す圧勝劇。本山哲にニッポンは狭い。

 もはやご存じの方も多いとは思うが、本年度の全日本選手権フォーミュラ・ニッポンのシリーズチャンピオンは、最終戦を残してすでに本山哲のものに決まった。一昨年チャンピオンとなった勢いに乗って自力でのF1進出を狙ったが資金不足、時間不足で断念したことはご存じの通り。夢破れた本山は一転して再び国内に目標を定めたものの、一旦新天地を目指した男が果たして従来と同じレースに対して十分な闘争心を持ち続けることができるのかどうか内心で心配した。だがそれは杞憂だった。本山は前にも増した闘争心を見せつけた。さらに今年は体制を整え直し、実に本山らしい「強いレース」を展開し、自身4回目の国内トップフォーミュラ・シリーズチャンピオンの座を獲得してしまったのだ。

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