横綱・朝青龍が歴代単独6位となる13回目の優勝を、自身初の5連覇で飾った。
1年間で最も暑い名古屋場所は、朝青龍にとっても難関の場所だった。'03年は調整に失敗して初の途中休場。'04年も自身初の4場所連続優勝こそ果たしたが、終盤戦では連敗。中日の琴ノ若戦では取り直しになったものの、土俵中央で裏返しにされる屈辱を味わわされている。
今場所も、今年初めての2敗を喫し、久しぶりに千秋楽まで優勝争いを持ち越した。控えの土俵下で2敗を並走していた琴欧州が敗れるのを見た朝青龍は、最後に横綱の本領を発揮した。今場所一番の気合に満ちた表情で、次々に繰り出した攻撃相撲の数々。みなぎる闘志と緻密な計算をブレンドし、相撲巧者・栃東の持ち味を完全に封じ込んでの完勝劇だった。最後は落ち着くところに落ち着いた優勝だったが、競り合った分だけ朝青龍の喜びも爆発。勝負が決した直後の土俵上でのガッツポーズから、支度部屋に戻って大銀杏を整え表彰式にむかっても、興奮冷めやらぬ状態は続いた。
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