相撲界伝統の四股名「四ツ車」が、関取として実に199年ぶりに復活する。
平成8年春場所初土俵、岩手県花巻市出身、伊勢ノ海部屋所属の「現」四ツ車は、この四股名を序二段時代に継承。恵まれた体格(現在は184cm151kg)と怪力で早くから注目を浴びていたが、立合いの甘さや攻めの遅さ、優しい性格などが災いし、長らく低迷していた。四股名も日の目を見ることなく終わってしまうのかと思われたが、今年に入って開眼。快進撃を続けてついに先場所、西幕下13枚目で見事全勝優勝。12年半かかって念願の新十両の座を射止めた。途中気持ちが切れかけたこともあったようだが、優勝を決めた取組は、得意の右差しからの一気の寄り。長年かけて追い求めてきた相撲内容が、完璧に具現化されたのだ。
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