夏の甲子園大会予選を前にして、大島裕行(埼玉栄高→西武)が持っていた高校通算本塁打記録86本超えを果たした中田翔(大阪桐蔭高・投手/外野手)。普通なら誰も注目しない練習試合に、プロ野球のスカウトはもちろん、メジャーリーグの極東担当スカウトまで動員する力は只事ではない。
中田のライバルにしてスカウト垂涎の的、超高校級右腕の唐川侑己(成田高)が7月19日に今夏初登板したとき、バックネット裏には国内外含め12球団・ 29人のスカウトが訪れた。その唐川ですら試合後、「中田世代なんで対戦したい。彼が一番抜けている選手ですから」と語っている。高校球界が昨年秋以降、中田を中心に回っていることを如実に表わすライバルの発言ではないか。
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photograph by Hideki Sugiyama