スーパーバイク世界選手権(WSB)に参戦している芳賀紀行(ヤマハ)が、わずか2点差でシリーズランキング2位に終わった。
最終戦決着となった第13戦フランス大会では、「出来ることは勝つことだけ。2レースとも勝つ」との決意通り、完全Vを果たした。一方、33点差の大量リードでタイトルに王手をかけていたJ・トーゼランド(ホンダ)は、第1レースで後続に追突されてコースアウト、最下位から追い上げて7位という波乱。第2レースも6位と低迷したが、タイトル争いでは辛くも逃げ切った。
「やれることはすべてやった。足りなかったのは運だけ」。最後の戦いを終えた芳賀は、長く厳しいシーズンを振り返った。追い上げる者の強み。「失うものはなにもない」という積極的な走りがトーゼランドを脅かした。失敗の許されないトーゼランドは、シーズン中盤に一時60点以上のリードを築きながら、王手をかけてから守りに入ったことで追い上げを許した。この1年、トーゼランドは8勝を含む表彰台14回。芳賀は6勝で表彰台15回。互角の戦いだった。
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photograph by Satoshi Endo