日本育ちの選手は元々モーターレーシングに向いていないのではないかという身も蓋もない説は、長い間語られ続けてきた。その理由のひとつとして挙げられるのが、日本のコースの路面コンディションである。日本の主立ったコースの路面は整備が行き届いており、それに慣れてしまうと雨などで状況が変わったときに対応ができない。しかしヨーロッパの選手は、荒れた路面のコースでレースを経験しているので、環境の変化に強いというわけだ。
期待を集めた全日本選手権フォーミュラ・ニッポンの開幕戦は、富士スピードウェイの悪天候により予選結果のまま2周を走って決勝が打ち切られ、鈴鹿サーキットでの第2戦が事実上の「開幕レース」となった。ところがこの第2戦の決勝レースが荒れた展開になった。というのもスタート時にはドライコンディションだったのに、レース終盤になって雨が降り始めたからだ。
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