全日本初の試み、平日の東京・後楽園ホール5連戦。3月30日の'07チャンピオン・カーニバル最終戦、終わってみればV予想ではノーマークだった武藤敬司(44)の3年ぶり3度目の優勝。
この大会、そもそも武藤社長の発想は、新日本で行った'90年8月、橋本真也が軸となった日本選手のみの「バトルホール・ア・ウィーク」7連戦超満員という驚異的な興行レコードにあったと思う。
今回、外国人選手の出場は巨漢のロージー(RO'Z)のみ。移動経費が一切かからず、人気低迷という時代に見合った省エネ興行なのだ。3日目、4日目はともに1200人と不入りであったが、最終日は2100人の超満員札止め(数字はいずれも主催者発表)。5日間の観客動員数は7500人。1人の負傷欠場選手もなく終わりよければすべてよし。ウイークデーという事情を考慮すれば成功だったといえる。大都市における一極集中型の大会は、今後の興行のアイデアと企画に、いくつかのヒントを与えてくれたことは確かだ。
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photograph by Essei Hara