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限界の走りを見せたトレルイエの好プレー。

 仕事を終えてコースからプレスルームに帰ってきたカメラマンが、「1コーナーのスタンドのお客さんたちがレース中の排気音よりも大きな拍手を送っていた。こんなレースは珍しい」と言った。聞けば、ファンは目の前の実況画面を通しシケインで猛烈な追い抜きを再三にわたって見せたブノワ・トレルイエが座席の前へ来るのを待ち、通り過ぎる彼に向けて賞賛の拍手をしていたらしい。

 それほど、鈴鹿サーキットで開催された全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第2戦で彼が見せた走りはすさまじかった。彼はレース前半、2位を走っていた。しかしレース途中で起きたアクシデントのためセーフティカーが出た際、チームの対応が間に合わず1周余分に徐行を強いられたため、彼は13番手まで順位を大きく落としてしまったのだ。そしてそこから彼の追い上げは始まった。

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