一昨年の最終戦バレンシアGPで右足大腿骨を骨折。昨年は開幕戦から復帰したが、思うように動かない右足の影響で厳しいシーズンを過ごした。
「これまでこんなに大きな怪我をしたことがなかった」という初めての試練。
WGP250ccクラスを戦う高橋裕紀が、今年、飛躍のシーズンを迎えようとしている。
第2戦スペインGPで3位になり、第4戦中国GPでは最終ラップにエンジントラブルが発生するまで単独3位を走った。足首からつま先にかけての感覚はいまだに鈍い状態だが、それでもコンスタントに結果を残し始めている。
'09年で2ストロークエンジンの生産を終了するというホンダの決定により、高橋が駆るRS250RWは去年と同じ型のままだ。日進月歩のこの世界で、進化を止めたマシンで戦うのは厳しく、アプリリア、KTMを相手に、高橋は孤軍奮闘を強いられている。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by Satoshi Endo