今年のスーパーGTシリーズGT500部門は、ドライバーの移籍があり非常に楽しみだ。昨年のチャンピオンである立川祐路/高木虎之介は不動だが、車両は新開発のレクサスSCになる。長らくトヨタ勢の顔であった脇阪寿一と飯田章のコンビは、飯田は新鋭片岡龍也と組み、脇阪は新チームへ移籍し昨年はNSXに乗っていたアンドレ・ロッテラーと新たな形で闘いを始めることになる。
トヨタの異動は、内部の入れ替えに近いが、ニッサン勢は違う。井出有治がスーパーアグリF1チームと契約してF1へ進出してしまったためできたチームインパルの大きな穴には、なんとチームを率いる星野一義の息子、星野一樹が収まった。といって星野一樹はここまでGT300で十分な成績をおさめており、決して親子間の温情抜擢ではない。ただし、フォーミュラの経験がなければ乗りこなすのは難しいと言われるGT500を、フォーミュラで戦績を残していない星野一樹が、どう乗りこなすのか。それを星野一義がどう受け止めるのか。野次馬としてはおもしろい配置にはなった。
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