「桜のジャージーを、また着たいですからね」
大畑大介は、笑みを浮かべてそう言った。涼しい風が吹き抜ける北海道・網走。昨年8月、右アキレス腱断裂の大ケガを克服してたどり着いたフランスW杯を目前にしながら今度は左の同じ箇所を断裂。W杯を棒に振り、国内シーズンからも姿を消していたテストマッチ世界最多トライ記録保持者は、網走の夏合宿から神戸製鋼のチーム練習に合流していた。
「ジャパンにまた選ばれたくて、リハビリもトレーニングもやってきたんですから。トップリーグでいいプレーを見せれば、自ずと結果は出ると思う」
リハビリ中には、同齢でもある日本代表主将の箕内拓郎や、同ポジションで鎬を削ってきた小野澤宏時から「早く代表に帰ってきてくれ」というメッセージも届いた。無論、本人もそのつもりだ。
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photograph by Nobuhiko Otomo