昨年のモトGPクラスは、デビュー2年目のC・ストーナーがチャンピオンになり、同時にデビューした同い年のD・ペドロサが総合2位になった。
2ストローク500cc時代は、怪物パワーを乗りこなすのに最低3年はかかるといわれたが、エンジンが4ストロークに代わり、トラクションコントロールなどの電子制御が容易になったことで、若い選手が1年目のシーズンから素晴らしいリザルトを残せるようになった。その結果、ストーナーとペドロサは、わずか2年で最高峰クラスのトップライダーに成長したのだ。
その要因は、これまでは時間をかけて学ばなくてはいけなかった大排気量車のアクセルコントロールなどを、“制御”という技術が代わりに行なうことにある。加えて、排気量が下げられ、最高馬力が落ちたことで、エンジン特性は一段と扱いやすいものになった。いまや、250ccと同じ乗り方がそのまま最高峰クラスで通用する時代である。
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photograph by Satoshi Endo