31歳の杉山愛と17歳の森田あゆみのダブルスが、5月1日から6日まで行われた国際テニス連盟(ITF)公認の国際公式戦カンガルーカップ(岐阜県長良川テニスプラザ)に出場し、同ペアとしては初優勝を飾った。杉山が1月に北京五輪への挑戦を明かしてから約3カ月。14歳違いの新星と女王のコンビが、いよいよ五輪出場に向けて第一歩を踏み出した。
北京五輪のテニス競技は、来年6月9日の最新世界ランクを基準に出場選手が決まる。予選はないので、WTAツアーやITF公認大会など対象大会で好成績を収め、世界ランクを上げることが五輪出場への最優先事項だ。杉山の最新世界ランク(5月7日付)はシングルスが26位、ダブルスが14位。ケガなどの不可抗力は別にして、このランクをキープすれば、杉山の北京五輪単複出場はほぼ確実である。森田はシングルス176位、ダブルス294位。大会推薦枠はあるにしても、現在のランクでは出場は不可能だ。約1年をかけて、この世界ランクをシングルスでは100位以内、ダブルスでも200位以内に上昇させなければならない。ただこれは、1年あれば十分に可能な数字だ。世界ランクは下位になればなるほど、ポイント差はごくわずか。1大会で好成績を挙げるだけで、一気に20〜30位は跳ね上がる。
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photograph by Hiromasa Mano