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“わが町”の香り漂う地方クラブ…イプスウィッチ、コベントリー、ハルに地元が与える慈愛とは?「エド・シーランが資金援助」「守田英正は即戦力」

2026/09/25
守備の要の守田英正は日本人最年長の31歳でプレミアデビュー(右)マスコットのロアリーはクラブのシンボル(左)
今季、新たにプレミアリーグで戦う3チームには日本人選手が所属し、にわかに注目を集めている。日本となじみが薄く、しかし100年以上の伝統を持つ地方クラブの情熱を在英ライターが紹介する。(原題:[挑む3クラブの顔]イプスウィッチ/コベントリー/ハル「マイホームの慈愛が生んだプレミア昇格劇」)

 イングランドのプレミアリーグは、グローバルな人気を誇るトップリーグ。今季の20チームには、その名称からして「わが町」の香りが漂う、ローカルな3クラブも2部リーグから加わった。

 2位で自動昇格を果たし、今夏に前田大然が加入した「イプスウィッチ・タウンFC」は、国内東部に位置する人口約14万人の町を本拠地とする。ロンドンからの距離は北東に105kmほどだが、のどかな田園風景に囲まれ、地元経済の中心は農業。地元クラブも、“トラクター・ボーイズ”の愛称を頂いている。

 プレミア(1992年~)への昇格は、一昨季が23年ぶりだったが、トップリーグの“新参者”ではない。イプスウィッチは、国内での1部リーグ優勝('62年)とFAカップ優勝('78年)、更には欧州での優勝歴('81年UEFAカップ)も持つ。加えて、今季昇格組の中でも最少規模の“地元民”には、世界的な有名人が含まれる。シンガーソングライターのエド・シーランだ。

クラブ愛に溢れるエド・シーラン(右側) Getty Images
クラブ愛に溢れるエド・シーラン(右側) Getty Images

『シェイプ・オブ・ユー』『シンキング・アウト・ラウド』などのヒット曲で知られる35歳は、3歳から住んでいたサフォーク州の町がイプスウィッチと近く故郷と呼ぶ。地元クラブへの情熱は、グラミー賞受賞アーティストとなっても不変だ。2021年から4シーズンは、自らのツアー名をユニフォームの胸に冠してスポンサーを務めた。地元企業が胸スポンサーを引き継いだ昨季以降も、自身が所有するホットソースのブランド名や、新たなツアー名を袖に入れる形でスポンサーを続けている。'24年からは、少数株主としても資金援助。幾度となくホームゲームに足を運び、今回の昇格決定時にも、ロッカールームでデビューシングルの『ジ・Aチーム』を選手たちと歌いながら、プレミア復帰を祝っていた。

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photograph by Getty Images

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