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【スワローズ】松元ユウイチが明かす“イケヤマジック”の正体…「ここはバントしますか?」「何で?」の裏にあった信念

2026/08/28
下馬評は最下位だったチームが、一時は首位を快走。背景には常識に囚われない指揮官の采配があった。参謀役が隠された意図とともにその真髄を詳らかにする。(原題:[監督の腹心が明かす]松元ユウイチ「イケヤマジックの正体とは」)

 劇的な一打に抱き合って小躍りし、無情の幕切れには共に天を仰ぐ。池山隆寛監督の喜怒哀楽の隣には、いつもこの男がいる。

「開幕から4kgくらい太りましたよ」

 苦笑いで話すのは松元ユウイチ・ヘッドコーチだ。今春のWBCでは母国であるブラジル代表の監督を務めた。チームを離れた時間の分もよりコミュニケーションを密にしようと、遠征先の食事はいつも池山監督と共にする。気前の良い指揮官が注文した料理を平らげるうちに頬が少し丸くなったのだ、と頭をかく。

 先発オーダーは、まずコーチ陣が話し合って数パターンのプランを立て、それをもとに池山監督が最終判断する。試合中もコーチやスコアラーが活発に意見を出し合うが、指揮官の意表をつく采配や思い切りのいい選手起用には“右腕”の松元コーチですら驚かされることがあるという。

 昨年まで3年連続Bクラス。最下位予想の下馬評を覆し、5月末まで31勝20敗1分と首位を快走した。交流戦を境に順位を落としたが、躍動する若いチームはセ・リーグを未だに熱くしている。新指揮官が繰り出す「イケヤマジック」の正体とは? 前半戦の試合をもとに采配の裏側を聞いた。

3月27日 3-2 vs.DeNA

「ターニングポイントになったのは間違いなく開幕戦だと思います」

 松元コーチがそう断言したのは、敵地・横浜スタジアムで迎えた初陣だ。0-1の2回に初めて開幕スタメン入りした3年目の伊藤琉偉が逆転2ラン。開幕投手を務めた吉村貢司郎は6回途中まで粘投し、最後は新外国人のホセ・キハダが締めた。

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photograph by Nanae Suzuki

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