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【下柳剛の視点】「海野君もほぼ真ん中に構えて」捕逸があっても藤井皓哉はフォークを…裏にある鷹バッテリーの相互信頼《日本シリーズ第4戦の詳細解説》
2025/11/08
ソフトバンクは2回、山川の3試合連続本塁打で先制。5回に大津の四球を起点に追加点を挙げ、6回は代打・近藤の適時打で試合を決める3点目。先発大津はマウンドでも5回無失点と好投した。1点差の9回を守護神・杉山が締めて日本一に王手を掛けた。(原題:第4戦 阪神2-3ソフトバンク 下柳剛「暴投があってもフォークのサインを出し続けた海野」)
両チームの力の差はほとんどないよ。そのなかでホークスはそつのない野球をしている印象がある。2回には山川君の3試合連続ホームランで先制した。5回の得点は投手の大津君が四球を選んだのがキッカケだった。低めのツーシームにバットが止まる。普通の投手なら振る球で、野球センスの高さを感じた。6回には1死一塁で海野君が初球で送りバントを決めて代打の近藤君がタイムリーを打った。大技だけでなく、小技で手堅さを見せたのも勝因だろう。
接戦が続くなか、タイガース打線に立ちはだかってきたのが必勝パターンの継投だ。彼らのマウンドさばきを見ていて気づいたことがある。リリーバーたちがサインに対してほとんど首を振らないことだ。
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photograph by Kiichi Matsumoto
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