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「俺、すごいムカついて…」ジャイアンツへのCS下剋上を支えた若きコーチの役割とは?「オースティンは僕を“ウーバーコーチ”って」《田中浩康、大原慎司の証言》 」

2025/04/06
左から大原慎司、田中浩康
膨大なデータを読み解き、最適な守備を模索する田中浩康。「守り勝つ野球」を宣言し、投手陣を奮い立たせた大原慎司。昨季、ジャイアントキリングを成し遂げた舞台裏には異色の道を辿ってきた二人の若きコーチの献身があった。(原題:[下剋上の舞台裏]熱き星たちを支えた若きコーチの挑戦)

 最終回の守備につく選手の姿を、内野守備コーチの田中浩康は万感の思いで見守っていた。2024年11月3日、日本シリーズ第6戦。ソフトバンクを破り頂点に立つまで、アウト3つに迫っていた。

 3年前、一軍に昇格した田中コーチは、就任の挨拶で選手にこんな言葉を伝えた。

「日本一の瞬間“クロージング・ラインナップ”に名を連ねて守っている姿を想像して準備していこう」

 重圧がかかる試合の最終回でも守り切れる強いメンタルを培って欲しい。そんな思いを込めた“クロージング・ラインナップ”。まさに今、その瞬間が訪れている――。

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  • 大原コーチ「俺、すごいムカついてて……」
  • 選手の育成方針に現れる、ふたりの特異なルーツとは。
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photograph by Takuya Sugiyama
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