#1116
巻頭特集

記事を
ブックマークする

「100勝以上を挙げても不思議ではない」ドジャースの連覇のライバルは…斎藤隆と多村仁志が解説する「不安要素」と「MLB最新動向」

2025/03/24
左から多村仁志氏、斎藤隆氏
積極的な補強で「黄金時代」を狙うドジャース。だが、昨年WSで苦杯をなめさせられたチームや、節目の年を前に復権を目指す集団が待ったをかける。そんな今季の展望をド軍OBと解説者が予想する。(原題:[MLB最前線]ドジャース連覇に立ちはだかるのは)

 昨季、43年ぶりとなったニューヨーク・ヤンキースとのワールドシリーズを制し、8度目の優勝をつかんだロサンゼルス・ドジャース。オフにも貪欲に補強を進めたが、連覇の可能性はどれほどあるのか? そして不安要素はないのか? 2006年から'08年まで、3シーズンにわたってドジャースでプレーした斎藤隆氏は、球団が新たな「黄金時代」に向けてチーム作りを進めていると見ている。

「アメリカでは黄金時代のことを『ダイナスティ』と呼びますが、ドジャースはその入り口に足を踏み入れようとしている感じでしょうか。それを作るための教科書はありませんが、ドジャースは資金、編成、データ分析に戦術、あらゆるリソースを投入して常勝軍団を作ろうとしています。メジャー全体の考え方として、一強を良しとせず、ポストシーズン進出チームを増やすなど、色々な球団にチャンスを与える方向にシフトしていますが、ドジャースは貪欲に王朝を築こうと今季も陣容を整えています」

 斎藤氏は、今年のローテーションを次のように分析している。

「昨季は5勝しかあげられませんでしたが、サイ・ヤング賞を2度受賞したブレイク・スネルが加入して、山本由伸に次ぐ2番手。スネルが2番手ですよ。それだけでも充実ぶりが分かります。3番手にタイラー・グラスノウ、そして佐々木朗希が続き、大谷翔平も復帰する予定です。ローテーションが順調ならシーズン100勝以上を挙げても不思議はありません」

会員になると続きをお読みいただけます。
続きの内容は…
  • 斎藤「大谷、山本と比較しても、朗希の能力は…」
  • 多村氏「対抗馬としてのパドレスに大いに期待」
  • メッツ、フィリーズ……「東地区は面白そう」と多村氏
  • なぜシカゴ・カブスが「本命」なのか?
オリジナル動画も見放題、
会員サービスの詳細はこちら
特製トートバッグ付き!

「年額プラン」もしくは「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by Hirofumi Kamaya / Tomosuke Imai
関連
記事