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「一平がいなくなったことで…」チームメイトが語る大谷翔平の“勤勉さ”と“人間性”「片言のスペイン語だって喋る」《証言:ベッツ、カーショー、ラックス、ロハス》
2024年、大谷翔平はナ・リーグMVPに輝いた。'21年から4シーズンで3度の受賞はすべて満票の快挙。この事実は、同期間2度の受賞を果たしたヤンキースのアーロン・ジャッジを上回り、大谷が球界ナンバーワン・プレーヤーであることを意味する。誰もが認めるキング・オブ・キング。同時に、今季ほど彼の人間性が高く評価されたシーズンもなかった。
一般的にプレーヤーの評価とは、実績を重ねて得るものだが、人間性は逆境に立たされた際の立ち振る舞いによく表れる。その点で今季の大谷は実に見事だった。
ビューラー「彼の日々の生活と振る舞いを目撃できて…」
10月27日。ヤンキースとのワールドシリーズ第3戦先発を翌日に控えたウォーカー・ビューラー(現FA)は、ヤンキースタジアムでの公式練習日に大谷について語った。
「おそらく世界最高のプレーヤーである選手がいれば、助けになるし、他の選手たちのプレッシャーを軽減し、自由を与えてくれる。翔平は素晴らしいよ。以前、(ドジャースの)スタン・カステン球団社長が彼の人間性について話したことがあったが、私たちは彼が入団したときには(大谷の人間性を)知らなかった。だが今は、このクラブハウスとチームにとって最高の存在であることは誰もがわかっている。50-50の達成、彼の日々の生活と振る舞いを目撃できて、本当にクールな年になっている」
前日、ドジャースタジアムでの第2戦では悲劇に襲われていた。4対1とリードした7回1死から大谷は四球で出塁し、追加点の好機を広げようと二盗を試みた。だが失敗。その際に左肩を脱臼してしまった。苦痛に表情を歪め、トレーナーに支えられベンチへ引き上げる姿からは、誰もが第3戦以降の出場を容易には想像できなかった。試合後、大谷とともにMVPトリオとしてチームを牽引してきたムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマンは覚悟を決めていた。
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