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【飛び込み界初のメダル】「心は揺れていたけど…」玉井陸斗17歳が運命の“6本目”を前に考えたこと《必殺技“5255B”の威力》

2024/08/23
パリ五輪・飛び込みで銀メダルを獲得した玉井陸斗
幾人もの日本人選手が挑んでは跳ね返された表彰台の壁がついに破られた。痛恨の失敗からの逆転劇は、自身の技を信じ続けた結果だった。(原題:[飛び込み界の悲願達成]玉井陸斗「必殺技が助けてくれた」)

 飛び込み界の悲願であった五輪のメダル獲得を、若き才能がついに実現した。男子10m高飛込で17歳の玉井陸斗が日本勢初メダルとなる銀メダルを獲得。1904年セントルイス五輪から行われている伝統の競技である。

「夢であり、目標でもあった。重みがある」と言って満面に笑みを浮かべた。

曹との一騎打ちとなるも、5本目にあった落とし穴。

 磨き上げた実力を決勝の6本にぶつけた。午前の準決勝は得点を決勝に持ち越さないこともあり、余力を残すように演技して3位。12人が進出した午後の決勝では、準決勝1位で東京五輪金の曹縁(中国)と準決勝2位の楊昊(同)の前の10番目に演技した。高得点を出して中国勢に重圧を与える演技順というのも作戦通りだった。

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photograph by Ryosuke Menju / JMPA

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