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【アスリートの“罪と罰”を考える】宮田笙子のパリ五輪“代表辞退”と対照的なオランダの寛容さ《絶望を与える日本の「罰」は正しいのか》

2024/08/14
エースで主将の宮田を欠いた体操女子は4人で団体戦に挑み、予選5位で決勝進出。8位入賞と健闘した

 仏時間7月28日。エッフェル塔の下にその男は立った。

 小さな拍手。その拍手をかき消すように湧き上がったブーイング。場内アナウンスで名前がコールされると、さらに激しい怒号と罵声がブーイングに混ざり合った。

 パリ五輪のビーチバレー男子、オランダ代表のスティーブン・ファン・デベルデ。29歳の彼は19歳だった2014年に、12歳の英国人少女に性的暴行を行い、'16年に英国の裁判所から禁錮4年の実刑判決を受けた。しかしその後、身柄は英国から母国のオランダへ引き渡されると、量刑が変更され、何と1年の服役を経て釈放された。

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photograph by KYODO

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