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《セーラームーンに変身》エフゲニア・メドベデワがカナダで大切にする「私自身のままでいること」<独占インタビュー/2020年>

2月の『Prism On Ice』の記者発表で愛するセーラームーンの衣装に身を包むメドベデワ
平昌五輪で銀メダルを獲得後、カナダに渡って2シーズン。20歳を迎えた彼女は、スケートへの愛を新たにしていた。苦悩の中で見つけたスケーターである自分への誇り、そして大好きだったキャラクターを演じることの喜びを語る。(初出:Number PLUS FIGURE SKATING TRACE OF STARS 2019-2020シーズン総集編  [独占インタビュー] エフゲニア・メドベデワ 「変身しても、私は私」)

 今年2月、アイスショーの記者会見のため日本を訪れたエフゲニア・メドベデワ。セーラームーンの衣装で臨んだ会見のあと、私服に着替えた20歳は、同一人物とは思えない妖艶さを身にまとっていた。今季は若手が活躍するなかGPファイナル進出を逃したが、むしろ自信に満ちた笑みをうかべる。

「この2シーズンのことは、あえて語りたくないというのが正直なところです。こんなにも多くの様々な困難が一気に降りかかってくるとは、2年前には思ってもみませんでした。でも自分としては最高の演技を出来た試合もあり、カナダでの生活にも慣れ、人生としては向上している感覚はあります。でもまだ苦しい日もありますけれどね」

セーラームーンのアイスショー主演に抜擢。

 12月末のロシア選手権で今季を終了すると、1月からは精力的にアイスショーに出演。6月には『美少女戦士セーラームーン』のアイスショー『Prism On Ice』で主演が決定した。(※編集注・『Prism On Ice』は新型コロナウイルスの影響で延期となり、23年6月の開催を目指したが残念ながら公演は中止された)

「私がセーラームーンを初めて見たのは15歳の時です。日本のアニメは、最初に『ハウルの動く城』を見て宮崎駿のファンになりました。セーラームーンは、キャラクターの設定や情景が感情移入しやすくて、夢中になって、全シーズンとも見ました。16歳の時に日本のファンの方から、ルナ(猫)のティッシュケースをもらって、それ以来、セーラームーン同様にルナからパワーをもらっています。ルナが怪我をしたこともありますが、治療して、大事に使っています」

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photograph by Tenten

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