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「来季のマジカルモメントにワクワクしてる」ブライアン・オーサーが語る“新しい”羽生結弦との再会<独占インタビュー/2021年>

2021.3.25 World Championships
コロナ禍によるリンクの閉鎖やその後の厳しい規制により、練習拠点のクリケットクラブに戻ることができないまま1年が過ぎた。世界選手権で念願の再会を果たした師が、愛弟子の成長を振り返る。(初出:Number PLUS FIGURE SKATING TRACE OF STARS 2020-2021シーズン総集編[1年ぶりの再会を語る]ブライアン・オーサー「来たるべきマジカルモメント」)

1年ぶりに会って「すっかり大人になったな」。

――1年ぶりの再会は、感慨深かったですか。

「会えるまでは、ちょっとドキドキしました。結弦は出発直前に地震があり、フライトを変更したのです。到着後も隔離で会えず、月曜午後のサブリンクでの練習でやっと会えたんです。でも結弦はそれくらいのハプニングでは動じない経験がありますから、元気そうな顔でリンクに現れました」

――初練習の印象は?

「すっかり大人になって成熟したな、というのが第一印象です。脚とお尻の筋肉がついて、体幹がしっかりして、ジャンプも以前よりもパワーのある跳び方になったと思いました」

――現地での調子はいかがでしたか?

「氷に乗って結弦が滑りはじめた瞬間、僕もトレイシー(・ウィルソン)も思わず顔を見合わせて笑顔になりました。結弦は、クリケットクラブで毎日やっていたフットワーク練習を、まったく同じようにやり始めたんです。まるで昨日まで一緒にトロントで練習してきたかのようでした。トレイシーがいつも口うるさく注意していた所も気をつけていて! 基礎が安定しているので、4回転もすべて跳べると分かりました」

――なにかアドバイスはされましたか?

「練習が始まってすぐ、結弦に話しました。『僕達はリンクサイドでしっかり観ているけど何も言わないから、アドバイスが必要な時は言って』と。この1年は、ビデオを見てアドバイスはしていましたが、1度跳ぶごとに指導するスタイルではなかったので、試合直前にやりかたを変えない方が良いのです」

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photograph by AFLO

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