#920
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【最強ボクサーは誰だ？】長谷川穂積は「タイソン」、西岡利晃は「マルシアノ」、山中慎介は…？《チャンピオン連続直撃》

格闘技
2023/12/28
全盛期のボクサーが集まり喧嘩したらタイソンが一番強い（長谷川）
Number920号に掲載された大型企画「チャンピオンが選ぶ最強ボクサー」。井上尚弥や村田諒太を含む日本人チャンピオンが、「歴代最強」と「現役最強」を独自の基準で選んだ。

佐藤修「ゴロフキンが相手でもうまくさばけたはず」

歴代：フロイド・メイウェザー・Jr.
　　　　　　　   &
現役：ゲンナジー・ゴロフキン

◆ ◆ ◆

　何を以て最強か。定義は人それぞれだが、私は「試合に勝つ」ことだと解釈する。その意味において名実ともにメイウェザーが一番だと思う。

　彼はとにかくパンチをもらわない。自分のリズム感を貫いて試合ができるというのは天性のものもあるとは思うが、かなりの「練習の虫」だと聞いた。努力したからこそ、49勝無敗という負けない自分のスタイルを確立できたのだろう。

　現役では無敗をキープしているゴロフキン。パンチをもらいながらでも前に出ていって、必ず倒している。ハンドスピードはそれほど速くないが、ナックルをはじめから握り込んで打っている。彼のプレス、パワーに対抗できるボクサーは今のところミドル級で見当たらない。メイウェザーの全盛時と対戦したら、メイウェザーのほうが有利かなとは思う。（構成・二宮寿朗）

9月に26歳サウル・アルバレスとの対決を目指す、34歳ゴロフキン　©Naoki Fukuda
9月に26歳サウル・アルバレスとの対決を目指す、34歳ゴロフキン　©Naoki Fukuda

川嶋勝重「この階級でこんなパンチの音は……」

歴代：マイク・タイソン
　　　　&
現役：井上尚弥

◆ ◆ ◆

　パッと頭に浮かんだのはやはりタイソンですね。ヘビー級だからパンチ力はみんなある。誰よりも勝っていたのはスピード。瞬発力のかたまりで、体の振りのスピードは半端ない。

　昔、タイソンの練習風景を映像で見たことがありますが、ウィービングのスピードは軽量級でもなかなかできないなと思いました。ただタイソンは何よりも試合が面白い。オカネをもらってやっている以上、倒し切る醍醐味のあるボクサーが最強だと思います。

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