突如現れた新星が並み居る強者をことごとく撃破――。2020年の史上最年少戴冠から前人未到の八冠達成、最新の竜王防衛までタイトル戦19連覇の軌跡を振り返る。
平成の絶対王者時代から群雄割拠に移ろう中、進境著しい若き勇者が全ての冠を統一していく――。
将棋界、ここ10年間の八大タイトル(2017年まで七大タイトル)の変遷を見ていくと、藤井聡太がRPGやマンガのようなストーリー展開を描いてきたことに改めて気づかされる。
藤井が11歳だった'13年は羽生善治が三冠、森内俊之と渡辺明が二冠を分け合う状態だった。そこから'10年代後半に佐藤天彦、豊島将之、永瀬拓矢ら当時20代の棋士が台頭。藤井が棋士デビューして2年目の'18年には8人が8タイトルを分け合い、さらに木村一基が46歳にして最年長初タイトル獲得を達成するなど、各年代トップ棋士の活躍が目立っていた。
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photograph by JIJI PRESS