伏兵の大駆けもまたターフを彩る名場面のひとつ。弩級の波乱を実況した元フジテレビの堺正幸アナが、ファンの外れ馬券が宙に舞ったあの日を振り返る。
秋の古馬三冠を代表する波乱と言えば、1985年天皇賞・秋のギャロップダイナ(13番人気、単勝88.2倍)、そして'91年有馬記念のダイユウサク(14番人気、単勝137.9倍)を挙げるファンは多いはず。それぞれのレースにおける単勝最高配当記録を30年以上経った現在もガッチリ保持し続ける、2つの大駆けを実況したのが元フジテレビアナウンサーの堺正幸さんだ。
「『堺が実況するレースは荒れる』と言われていたんですよ。'85年オークスのノアノハコブネも相当に荒れた記憶があります(21番人気、単勝62.7倍、こちらも同レース史上単勝最高配当)。当時、熱心な視聴者が調べたら、案の定私が実況するレースの平均配当は、他のアナウンサーと比べて随分と高かったそうです(笑)」
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photograph by Tadashi Hosoda