母国開催のレ・ブルーが悲願の初優勝へ。
母国開催となった「レ・ブルー」は、大舞台に強い“ビッグゲーム・チーム”であり過去3度の準優勝を勝ち取っている。サポートランナーを活かした即興攻撃「シャンパンラグビー」に代表される創造的精神を持ち、閃き溢れる攻撃は強烈かつ華麗だ。19年大会は4年後を見据えた若手主体メンバーでベスト8。着実に成長を積み重ね、22年のシックスネーションズは全勝で12年ぶりの欧州王者に輝くと、23年の同大会でアイルランドに敗れるまで怒濤の14連勝を記録した。
大会前の8月に格下スコットランドに競り負けたが、気まぐれなフランスらしい結果ともいえる。情熱的な戦略家であるファビアン・ガルティエHCは、NZとの開幕戦までに仕上げてくるだろう。成長した若手の筆頭といえばSHデュポンだ。21年の世界最優秀選手であり世界No.1の呼び声高い。懸念材料はハーフ団を組んでいた同世代の主軸SOヌタマックが開幕直前の左膝の怪我で欠場となったこと。逆風をエナジーに変え、イングランドに次ぐ北半球2カ国目となる優勝を目指す。
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