初の決勝進出へロス・プーマスの武器は整った。
1899年協会設立の伝統を持つ南米最強国で愛称は「ロス・プーマス」。第6回の07年大会で3位に入り世界を驚かせ、12年には南半球4カ国対抗戦に参戦してNZ、豪、南アと切磋琢磨。いよいよ強化の足場が固まり、15年大会は4位でフィニッシュした。前回大会は同組のフランス、イングランドに敗れて「死の組」の餌食に。今回は心機一転、豪出身のマイケル・チェイカを指揮官に据え、連動性の高い組織アタックを志向する。さらに伝家の宝刀であるパワフルなスクラム、屈強なフィジカリティなど豊富な武器を携えて初の決勝進出、優勝を狙う。
メンバー33人は世界列強に相応しい。HOモントーヤ主将、三重Hの1部昇格に貢献したFLマテーラなどビッグネーム揃い。サッカー大国でありWTB/FBボフェリなど好キッカーにも事欠かない。ただ大多数が欧州リーグに散らばっており連携の成熟度は課題だ。反則の多いチームでもあり、ハイタックルの厳罰化は逆風となった。大会を通して規律正しい集団として機能すれば結果はついてくるだろう。
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